チタンティップのガイド取り付け方法
現在自分が行っているチタンティップへのガイド取り付け方法です。
まずはチタンティップを用意します(当たり前~)
今回の方法はブランクにティップを継ぐ前にガイドを取り付ける工法になります。
マスキングしてガイドの取り付け予定位置のみをやすりで荒らして足付けします。
ここで使用するのがサイクロンスプレーくん。(名前がイカすぜ)
サイクロンスプレーは変性エポキシという成分で140~150℃で20分の焼付乾燥することで密着力が上がり強固な塗膜を得られます。
焼付乾燥後は2液のエポキシやウレタンのように耐溶剤性があり、ガソリンやシンナーで擦ったくらいでは溶けません。すごいぞサイクロン。
変性エポキシでエアゾール缶の商品は自分が知る限りこれだけですね。めちゃ便利。
スプレー塗布後。
下は全塗装したもの。プライマーとは謳ってますが上塗り用途にも全然耐えます。これはこれでカッコいい。
塗装が乾いたらガイドを取り付ける。
スレッドは必ずカーボンロービングで。
この後焼付乾燥の工程があるので通常のスレッドでは熱に耐えません。
サイクロンスプレーの焼付乾燥の指定時間どおり140℃で20分オーブンで焼きます。
焼付完了、カーボンとチタンがビッチリ密着しました。
これでサイクロンスプレーのプライマーとしての効果が100%発揮された状態になっているはず。
カーボンスレッドの端からプライマーが少し染み出してきますので除去しておきましょう。
これで完成。あとは通常通りコーティングしてください。
ガイドも一緒に焼いちゃって大丈夫なのかと心配になるかもしれませんが大丈夫です。
ガイドリングの接着材はかなり耐熱温度が高いみたいで140℃程度の加熱では変化ありません。(流石世界のfuji)
あと超弾性合金の弾性変化もこの程度の加熱では起きませんのでご安心を。バーナーで色変わるほど焼かない限りは大丈夫です。
色は黒の他は白とグレーしかありません。(プライマーなので仕方ないね)
ちょっと高いですがオーブンにぶち込める材料に対しては最強の塗料です。
自分はタイラバのヘッドを黒く塗装するときにもよく使います。
次にオフショアなど高負荷の釣りでもガイドが外れない方法も紹介。
こちらオフショア用に作ったチタンティップの何でもロッド。
ボートアジング、ティップラン、タイラバ、SLJ等々色々な釣りに3年以上使い倒してます。
何度もガイド絡みでティップ巻き込んでヒヤッとしたこともありましたがガイドはビクともしてません。
ヒントはやはりダイワが持っていて、ダイワの船竿のSMTってティップに全てスレッドで総巻きしてあってその上にガイドが取り付けてありますよね。
結局あれが一番強いんですよ。
このタイプね。
これ総巻きのスレッドとメタルトップの間では多分普通に剥離が起きていて、ガイド付近の総巻き糸がベルトレンチみたいに絞まって踏ん張るからねじれ方向の強度がでるって理屈だと思うんですよ。
そこで考えたのがこんな感じの構造。制作時の画像はないです。すみません。
仮にガイド直下のアラミドとチタンティップの間で剥離が起きても両端のアラミドの摩擦で捻じれに対する強度がでるという構造。(希望)
はじめはアラミド繊維のところはカーボンロービングで制作したのですが、カーボンでは踏ん張らずに割れるように破断してしまいました。
ある程度の伸びがあり引っ張り強度の高いアラミド繊維(自分はテクノーラを使用)が今のところ最適と感じています。
根巻き部分が露出するのが気になるのでウレタンで全塗装しています。(結局これが一番効果ある説)
根巻き糸でガイドの前後が少しプックリしてるのが分かると思います。
負荷を掛けるロッド用なので塗装による重量増もそれほど気になりませんしフィーリングも少しもっちりするのでライトなオフショアにマッチします。何よりカッコいい。
現在はライトゲーム用とオフショア用でこの2種類の方法を使い分けている感じです。
まだこれがベストだとは考えていませんが、誰かの参考になれば幸いです。
まずはチタンティップを用意します(当たり前~)
今回の方法はブランクにティップを継ぐ前にガイドを取り付ける工法になります。
マスキングしてガイドの取り付け予定位置のみをやすりで荒らして足付けします。
ここで使用するのがサイクロンスプレーくん。(名前がイカすぜ)
サイクロンスプレーは変性エポキシという成分で140~150℃で20分の焼付乾燥することで密着力が上がり強固な塗膜を得られます。
焼付乾燥後は2液のエポキシやウレタンのように耐溶剤性があり、ガソリンやシンナーで擦ったくらいでは溶けません。すごいぞサイクロン。
変性エポキシでエアゾール缶の商品は自分が知る限りこれだけですね。めちゃ便利。
スプレー塗布後。
下は全塗装したもの。プライマーとは謳ってますが上塗り用途にも全然耐えます。これはこれでカッコいい。
塗装が乾いたらガイドを取り付ける。
スレッドは必ずカーボンロービングで。
この後焼付乾燥の工程があるので通常のスレッドでは熱に耐えません。
サイクロンスプレーの焼付乾燥の指定時間どおり140℃で20分オーブンで焼きます。
焼付完了、カーボンとチタンがビッチリ密着しました。
これでサイクロンスプレーのプライマーとしての効果が100%発揮された状態になっているはず。
カーボンスレッドの端からプライマーが少し染み出してきますので除去しておきましょう。
これで完成。あとは通常通りコーティングしてください。
ガイドも一緒に焼いちゃって大丈夫なのかと心配になるかもしれませんが大丈夫です。
ガイドリングの接着材はかなり耐熱温度が高いみたいで140℃程度の加熱では変化ありません。(流石世界のfuji)
あと超弾性合金の弾性変化もこの程度の加熱では起きませんのでご安心を。バーナーで色変わるほど焼かない限りは大丈夫です。
色は黒の他は白とグレーしかありません。(プライマーなので仕方ないね)
ちょっと高いですがオーブンにぶち込める材料に対しては最強の塗料です。
自分はタイラバのヘッドを黒く塗装するときにもよく使います。
次にオフショアなど高負荷の釣りでもガイドが外れない方法も紹介。
こちらオフショア用に作ったチタンティップの何でもロッド。
ボートアジング、ティップラン、タイラバ、SLJ等々色々な釣りに3年以上使い倒してます。
何度もガイド絡みでティップ巻き込んでヒヤッとしたこともありましたがガイドはビクともしてません。
ヒントはやはりダイワが持っていて、ダイワの船竿のSMTってティップに全てスレッドで総巻きしてあってその上にガイドが取り付けてありますよね。
結局あれが一番強いんですよ。
このタイプね。
これ総巻きのスレッドとメタルトップの間では多分普通に剥離が起きていて、ガイド付近の総巻き糸がベルトレンチみたいに絞まって踏ん張るからねじれ方向の強度がでるって理屈だと思うんですよ。
そこで考えたのがこんな感じの構造。制作時の画像はないです。すみません。
仮にガイド直下のアラミドとチタンティップの間で剥離が起きても両端のアラミドの摩擦で捻じれに対する強度がでるという構造。(希望)
はじめはアラミド繊維のところはカーボンロービングで制作したのですが、カーボンでは踏ん張らずに割れるように破断してしまいました。
ある程度の伸びがあり引っ張り強度の高いアラミド繊維(自分はテクノーラを使用)が今のところ最適と感じています。
根巻き部分が露出するのが気になるのでウレタンで全塗装しています。(結局これが一番効果ある説)
根巻き糸でガイドの前後が少しプックリしてるのが分かると思います。
負荷を掛けるロッド用なので塗装による重量増もそれほど気になりませんしフィーリングも少しもっちりするのでライトなオフショアにマッチします。何よりカッコいい。
現在はライトゲーム用とオフショア用でこの2種類の方法を使い分けている感じです。
まだこれがベストだとは考えていませんが、誰かの参考になれば幸いです。
この記事へのコメント
いつも拝見させていただき、参考にさせていただいております。
チタンティップ へ全塗装されているのは、曲げによりクラックが生じたりはしないのでしょうか?
チタンティップ へ全塗装されているのは、曲げによりクラックが生じたりはしないのでしょうか?
ライザップさん
ウレタン塗装、サイクロンスプレー共に今のところクラック等のトラブルはありません。(今後絶対に無いとは言えませんが)
塗装内部のことまではわかりませんが少なくとも表面上の異常はありませんし機能上も問題ないと思います。
氷点下など塗装が硬くなる環境で思い切り曲げたりしたら或いは、とも思いましたがそんな気温ではそもそもチタンティップが機能しませんね。
ウレタン塗装、サイクロンスプレー共に今のところクラック等のトラブルはありません。(今後絶対に無いとは言えませんが)
塗装内部のことまではわかりませんが少なくとも表面上の異常はありませんし機能上も問題ないと思います。
氷点下など塗装が硬くなる環境で思い切り曲げたりしたら或いは、とも思いましたがそんな気温ではそもそもチタンティップが機能しませんね。