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アジングin秋田

秋田県秋田市在住。 秋田でライトゲーム全般。 ロッドビルドしたり2馬力ボートで遊んだり。

エポキシの小ネタ

   

現在NEWアジングロッド製作中。
今回はチタンティップではなくロングカーボンソリッドでボトムタッチとオフ感度に特化したロッドを制作予定です。
これまで投稿してきた内容を補足するように制作状況をアップしていきたいと思います。

エポキシの小ネタ



さて今回はエポキシについての小ワザとお得情報?です。

私が普段使用するエポキシは二種類。

フレックスコートハイビルドシルバーチップエポキシ(ファーストタイプ)です。


フレックスコートハイビルドについて
ガイド固定にはハイビルドを使用します。
理由は単純明快。ハイビルドが一番硬かったから

私がエポキシ選定において最も重視するのが仕上がりの硬度。これが洒落にならないほどロッドの感度に影響します。

ライトゲームにはライトフォーミュラのほうが良いと思われがちですが私は使いません。
ライトフォーミュラなどに代表される低粘度で塗りやすい、竿の曲がりを阻害しない、クラックが発生しづらい等の謳い文句のエポキシは総じて仕上がりの硬度が低く、ロッドの感度が低下します。”気がする”ではなく間違いなく”低下します”
比べればどんな鈍感アングラーでも分かるレベルです。

ある時、制作してすぐに使用したロッドの感度と一週間ほど経った後に使用した感度が全く違う事に気付きました。
完全にエポキシが硬化するまで本来のロッドの感度が出ていなかったのです。
その後同じセッティングでエポキシの硬さだけを変えた2本のロッドでテストした際、感度の違いが一目瞭然だった事で確信しました。

そんな事があって私はライトゲームでもハイビルド一択!
NTエポキシ、デュラグロス、ハンドレットコート、クリスタルシーン、バーリーコート、ジャストエースエポキシなどおよそロッドビルド用といわれるものは殆ど全て試しましたがハイビルドが一番いいですね。次点でデュラグロスかバーリーコートでしょうか。
すぐ粘度が高くなるので夏場は作業可能時間が短いのがネックですが仕上がりの硬度には替えられません。作業が二回になってでもハイビルドを使います。

ネーム部等の長距離コーティングが最もキレイに極まるのもハイビルドです。長距離コートうまくいかない人は使ってみて。


シルバーチップエポキシ(ファースト)について
愛用する理由はこちらも単純明快。硬化時間が一番早いから。
なんと指触乾燥でたった3時間!5~6時間あればガリガリと研ぎ出し作業が行えます。
カーボンロービングくんやカーボンブレードホース兄貴などを使った研いではコーティングを繰り返す作業で重宝します。
もちろんガイドスレッドにも使えます。低粘度で気泡が出づらく30分ほどは粘度が変わらないので作業性は抜群。仕上がりの硬度も十分です。
ガストーチなどで炙ると見る見る粘度が上がるので好みの粘度に調整して使うと良いと思います。
ただ長距離コーティングだけはイマイチ。作業時間が長くとれる反面ゲル化まで時間があるため塗ってから時間がたつと表面が波打ってる事があります。
あと酷いというほどではありませんが黄変します。


エポキシを攪拌する際の小ワザ
2液エポキシの硬化不良の殆どは攪拌が不十分な事が原因です。
画像のように鏡を下に敷いて照明で透かしながら攪拌すると混ざっていない部分が蜃気楼のようにモヤモヤとして見えます。
これが無くなるまでしっかり攪拌できれば硬化不良はまず起こりません。これでダメなら理由は混合比のみです。
硬化不良でお悩みの方は是非お試しあれ。
エポキシの小ネタ



混合済みエポキシの冷凍保存
ダブルラップやネーム部などの二回以上コーティングが必要な作業をする際「このエポキシあとでもう一回使えたらなぁ」と思うことがあります。
そんな時はラップをかけて冷凍庫に置いておきましょう。温度がマイナスの冷凍庫内ではエポキシの硬化反応がほぼ止まります。
あまり長時間置いておくと霜が付きその水分でエポキシがカブる(白く濁る)可能性がありますが。一晩くらいなら平気です。
少なくともシルバーチップエポキシにおいては私は今まで一度もカブった事はありません。
ハイビルドでも別にカブりはしませんが冷凍庫から出し常温に戻すまでに粘度があがり作業できなくなる為意味がないです。
冷凍庫から取り出したあとはガストーチなどで一気に暖めても問題ありませんよ。

エポキシの小ネタ


エポキシの小ネタ


↑冷凍したエポキシがこの通り。もちろん透明度も硬化後の硬度も問題なし。
ちなみに使っている攪拌棒は1.5mmのチタンティップのテーパーの掛かってない部分の切れ端。笑
先を丸くして丁寧にポリッシュすると泡の嚙み辛い使い心地抜群の攪拌棒になるゾ!



ほんの小ネタのつもりで書き出したら思いのほか長文になってしまいましたが如何でしたか?
他にこんな知られざるスゲーエポキシがあるぜ!という方がいれば是非教えてください。
次はリールシート制作記事の予定です。





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この記事へのコメント
今度アジングロッドを組む際にはハイビルドを使ってみます(*'ω'*)

最近はオフショアの曲がるロッドばっかり作ってるので、ライトフォーミュラの柔らか目がちょうどいい感じでしたが、次回からは小さいサイズのエポを買って使い分ける方が良さげですね~

ももじりももじり
2017年04月17日 05:13
ももじりさん

ハイビルドは気泡も多く作業性は最悪ですが感度は間違いないです。
がっつり温めて粘度下げながら使ってください。

流星フィッシングへGOですぞ!

弐號弐號
2017年04月17日 11:51
はじめまして!
今までの記事を全て読ませて頂きました!
とても参考になりますし、僕のロッドビルドの
次元を超えてるなぁって思いました(笑)凄いです!
次の記事が気になってしまうばかりですヾ(*´∀`*)ノ
コーティングでもそんなに違うんですね!

また、お気に入りに入れて頂いていてありがとうございます!

TATSUTATSU
2017年04月17日 21:34
TATSUさん

はじめまして!
いつもブログ拝見しております。
新しいロッドもクソカッコイイっす。
マタギのNEWブランク気になってたので参考になりました。

拙いブログですがこれからもお付き合いいただけたら嬉しいです。

弐號弐號
2017年04月18日 09:17
はじめまして。エポキシコート剤で色々と検索していて当ブログにたどり着きました。シルバーチップエポキシはフレックスコートに比べると黄変しやすいのですか?
その点につきましてご教授頂けると幸いです。
715
2023年05月15日 17:42
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