エポキシの黄変対策について

弐號

2017年01月27日 12:26

エポキシの黄変、それはロッドビルダーにとって永遠の悩み・・・
フレックスコート等のUVカット剤入りエポキシは確かに黄変しにくくはあるけどやっぱり数年経つと結局エポキシが真っ黄っ黄。
そんな嫌な黄変を根本から解決する画期的なアイテムがコチラ!!

これはレジンクラフトに使用するエポキシの染色剤。
クラフトショップや百均なんかにも普通に売ってます。(画像はダイソー製。十分です。)

クリーニング屋さんなどでは薬品等で落ちきらない頑固なシミを消すのに色を抜くのではなく反対色を足して色を打ち消すという技法を用いるそうです。
下の色表の通り、黄ばみに対して反対色である青紫色を足してやるとシミがキレイさっぱり消えるのだとか。
つまりはこれをエポキシに応用して「黄変するのを見越してあらかじめ反対色を仕込んでおく」わけです。まさに逆転の発想!


エポキシが紫がかっているのが分かりますか?(画像は分かりやすいように少し濃い目に染色してます)
こうしておくと紫外線劣化により黄変した際、黄色ではなく極々薄いグレーになります。
さすがに完全に無色透明とまではいかないまでもみっとも無く黄ばんだ状態よりはずっと良いと思うんですけど、どうでしょう?
エポキシが変色して初めて完成するっていうコンセプト。なかなか渋くないですか?
ちなみに色々なスレッドカラーでも試しましたが通常の厚さのコーティングならとくに発色の邪魔にはなりませんでした。

混ぜる量はエポキシ2~3gに対して爪楊枝の先に染色剤をちょんと取る程度で十分です。
ダイソーの染色剤は通常の紫色だと赤みが強いので青色をブレンドして使っています。
硬化不良や仕上がりの硬度への影響も元々エポキシ専用だけあって全く問題ありません。

さて、
実はこれ個人的には結構とって置きのネタだったんですが、既出だったりしますかね?
ほんとに超簡単で効果はテキメンですので、これからロッドビルドをされる方は是非お試しあれ。

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