アジング用の超軽量&高感度ウッドリールシート

弐號

2023年02月24日 09:01

22イグジスト以降、ダイワのリールもデザインが落ち着いて随分と大人っぽい質感になりましたよね~。
ステラは言わずもがなですから今後はこのエレガント路線がトレンドと見て間違いないでしょう。
それに先駆けてアジングロッドのデザインを考えてみる。

言うまでもなくエレガントと言えばウッドです。(クソ雑魚連想力)
ということで今回はリールシートに銘木の突板を使用する方法をご紹介。

手持ちの突板各種。左から楠瘤、黒檀、クラロウォルナット、イタヤカエデの鳥眼杢、バーズアイメイプル。
厚さは0.3~0.6mm位までが使い易いです。


まずはカーボンパイプの下準備。いつもの0.5mm厚の軽量パイプ。
しっかり脱脂してミッチャクロンを吹いておきます。


さて本題。
今回はバーズアイメイプルを選択。
霧吹きで湿らせてカットしやすくしておきます。
濡らすと杢がはっきりとするのでここで完成形をイメージしながら使用する部位を選定しましょう。


使う分だけカット。
自分用なのであまりよくない部分を使用します。
大トロの部分は頼まれ物用です。


切り出してすぐの湿った突板。
現在100×70mm


乾燥後。
しわしわ。


繊維方向はそれほどでもありませんが、横方向は5mmは縮んでます。
この分を考慮して使用しないといけません。


カーボンパイプの円周+縮み分を考慮した長さに形を整えて接着剤を塗布。パイプ側にも塗ります。
木材を湿らせながらの作業なのでとりあえず接着剤は濡れても使えるゴム系の物を適当に選んでます。(G17は乾燥が早すぎて正直使いづらい)
そもそもカーボンに突板を貼るって事例が調べても全然出てこないので正直最適な接着材がよく分かりません。
有識者の助言求む。


突板とパイプ両方の接着剤が指で触れる程度に乾いたら突板を再度湿らせてから貼り合わせる。


続いてスタビライズド処理。
木部表面にエポキシを十分に染み込ませてしっかりと締め上げて圧着&低レジン化。


後は解けばこの通り・・・・
いや失敗してて草ァァァァァァァァァ
ガッツリ隙間開いとるやないかい。
お手本を見せようと張り切って作業工程撮ってる時に限ってこれなんすよね。


失敗なんてなかった。いいね?
やっぱりメイプル君はちょっと色白すぎて海の男って感じがしなかったのでクスノキ君に変更。男前やぁ(恍惚)
作業内容は一緒です。


今度はバッチリ引っ付いてます。


後はどんなフードを合わせるか。
ソルトロッドとしてならクロスカーボン柄も悪くない。
管釣りの競技モデルって感じの雰囲気もあって良き。


自作のチタン金具。
かっこいいんだけど今回はアジングロッドにウッドというチグハグ感を求めてるのでパス。
小綺麗にまとまり過ぎー。


これは結構いいかも。
以前紹介したフォージドカーボンフードです。過去記事参照

多少の手間はあるけどコストが低く済むのでもう少し普及するかと思ったんだけどなぁ。
真似してみてくれたのは一部の変態ビルダーだけで、クロスカーボンフードほど話題にはならずガッカリした記憶があります。
カッコいいと思うんだけどね。もののあはれを解さぬやつらよ。


うねる様な瘤杢とランダムなカーボン柄の合ってるんだか合ってないんだかよく分からない感じが気に入った。


色々パーツを当ててみてイメージを膨らませる。
ふむ。だんだん方向性が定まってきました。



あ、ちなみに重量に関してですが16mmパイプに100mm幅で1.32g増。
実際にリールシート間に使用する長さは50mm程度なので0.66gくらいですかね。
1g以下の重量増でこの重厚感なら面白いと思いませんか?

まぁロッドがどれだけエレガントに仕上がった所で自分はステラもイグジストも持ってないんですけど。


本当はこんな感じに着色してポールリードスミスみたいにしたらカッケーかなーって思ってたんですけどね。
こっちもその内再挑戦してみます。

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