渓流用ベイトハンドル
友人のオーダーで製作した渓流用ベイトハンドルです。
製作過程の画像はありません。思いがけず良い出来に仕上がったので見せびらかしたいだけです。
黒柿のオールウッド、金具は真鍮製です。
安易に派手な瘤材をチョイスしないところにオーナーのセンスを感じる。
金具は全て自作。ナット形状はベリンジャー風。
一度ブルーイングで黒染めしてからポリッシュを掛けてあるので陰影が渋い。
トリガーはフラットバーからの手削りなので疲れました。接合は銀ロウでロウ付けです。
なかなか雰囲気あります。
黒柿の斑点が金具をまたいで繋がっているのが地味なこだわりポイント。
共木で製作した証です。
もう少しトリガーの幅は狭い方がクラシカルでカッコいいんですが手が痛いんですよね。
ここは実用重視で。
ロウ付け箇所。
全周綺麗にロウが流れてます。合格。
リールシートはアングロっぽい感じでとのご指定。
このフィンガーネイル加工するためのビットは探すのにクッソ苦労しました。
その甲斐あって納得のいく形状になったと思います。
バットプレートはクビレ部分のリングとローレット部のプレートをロウ付けした中空構造です。
チャックはPOMで自作したスプリングコレット。
9.5mm前後の一般的なチャンピオンフェルールの規格に合わせています。
見えない場所とは言え仕上げが雑すぎて反省。
チャック部のスクリューは二条ネジ。
コレットが入るスペースを確保するため切り込みを浅くする必要があった為ですがデザイン的にもメリハリがでて良かったです。
ウッドは道管が残る程度に軽くスタビライズドした後、乾性油でオイルフィニッシュしてあります。
ガンガン傷付けながらオイルと金属磨きでメンテナンスしてどんどん味を出していってほしいハンドルですね。
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