カーボンロービングスレッドのコーティングを考える

弐號

2020年03月16日 01:48

軽量化チャレンジの雲行きが怪しくなってきたのでスレッドとコーティングを考えてみる。

そもそもスレッドのエポキシコーティングってどのくらいの重さなのかって話なんですが、それについてはFUJI TACKLE PLUS+で非常にわかりやすい解説記事があるのでそちらをどうぞ。

要約すると重量を考えてガイド数で悩むくらいなら先ずスレッドとコーティング方法を見直せよというようなことを言っています(文盲)

それはアグリーですね(意識高)



現在はこんな感じで美観重視でコーティングしているのですが、そもそもロービングスレッドは上塗りの必要はないんですよね。

実際テスト段階ではコーティングせずにシュリンクを解いたままの状態で使用していますが特にトラブルが起きたことはありませんし、正直この状態が一番調子がいいんですよね。

見た目が悪いので売却する際は一応コーティングするんですけど、エポキシを塗った後は明らかにロッドのフィーリングが変わります。
ティップセクションは特に顕著。
重量というよりは空気抵抗によるところが大きそうです。

そこでふと思う。
そもそもロービングスレッドのコーティングがエポキシである必要ってある?(素朴な疑問)
別に糸に樹脂を染み込ませなきゃいけない訳じゃないんだから塗装で十分よね。

ってことで今回は2液ウレタン塗料でのスレッドコーティングに挑戦です。

んじゃいっちょやってみっか(悟空)


塗装の準備。
マスキングを浮かせるのがポイント。


チタンティップ部も。
ガイドリングは塗料が入らないように特に念入りに。


塗装完了。
マスキングを浮かせたボカしも上手くいってる。
シームレスな仕上がりが美しい。


チタン部もいい感じに薄く仕上がってる。
エポキシコートに比べて劇的に振り抜けが良くなってます。
段差がないのでトラブルも減りそう。


ガイドフットの段差はシュリンクした際の凹みがそのまま再現されてしまっている。
しかしこれこそが低レジン&極薄コートの証。

デザイン的に賛否はありそうですが、こういうものは一番最初に始めた人が権威ありげに「これが機能美だ」とか「ハンドメイドの温もり」とか言い張ればそういうものかと思うもんです。(暴論)
高級スーツの手縫いのステッチがちょっと不揃いなのが粋みたいな?(ちょっと違うか)
グラファイトワークス安達さんの手書き文字の部分だけ筆塗りするコーティングとかもうその域よね。

このブログに権威なんてものがあるのかは知りませんが、私自身の美的感覚では嘘偽りなくアリだと思っているので今後はこの仕様で作っていこうと思います。
・・・やっぱ格好悪いかなぁ?(不安)

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