カーボンリールシート微ブラッシュアップ

弐號

2023年02月17日 04:18

あけましておめでとうございます。(激遅)
三年振り三度目の激遅あけおめも無事済んだところで、皆さんお久しぶりです。

ロッドビルド熱が冷めてたわけじゃないんですが、ブログ更新が面倒くさくて・・・
ぼちぼち再開していきます。

失踪中にちょっとだけ改良してる工法も結構あるので少しづつご紹介していきたいと思います。


今回は90°目のクロスカーボンフードの作り方です。


まずは見た目とは関係ないちょっとした変更点。
リールフットのサイドのモールドを際立たせるため、ロービングを隙間に充填するようにしました。
マスキングで抑えながらはじめにこの部分だけエポキシ塗ってシュリンク。

ここからはいつも通り。ロービング巻いてシュリンクして適当なラインでさらに締め上げる。

イイ感じ。カットラインが分かりやすいようにあらかじめマスキングテープで目印をつけてあります。

目印でカット。充填したロービングの繊維方向が違う境目が良く分かります。従来はこの分がうまく成型できていませんでした。

従来品と比較。結構違います。

綺麗に形を整える。マスキングかなんかで任意の径までガイドを作っておくと楽。

極力均等な厚みに仕上げる。腕の見せ所。

角を取ってベース完成。

カーボンクロスを細くカット。ばらけ防止のマスキングは忘れずに。

位置固定にテープのりを使用。強力タイプが使い易いです。

カーボン軍艦巻き。
継ぎ目をフット側と背側のどちら側に出すかはお好みで。

エポキシを染み込ませて、柄が歪まないように祈りながらシュリンク。

硬化後さらにオーブンで焼く。
位置固定に使ったテープのりが仕上げのウレタンコーティングの際に悪さしてブリスターでも起こしたら大変なので。
悪さしそうな成分は焼いて飛ばしちまえ作戦。ブリスターの原因は大抵が水分ですからね。
カーボンもカチカチに硬化してくれるので一石二鳥です。
オーブンの設定は使うエポキシによっても違うしオーブンによっても変わりそう。
120~30℃で2~30分も焼けばいいんじゃね?(適当)
100℃で1時間とかも試してみたけど仕上がりは特に変わりません。(でもこっちの方が安全かも)
急な温度変化でクラックや剥離が起きないよう余熱の段階から物を入れておいて冷ます時も開けずに自然に内部温度が下がるのを待ってます。
一応エポキシの余り物も一緒にいれて異常がないかの目安にしています。
多分一番の問題は奥様のオーブン使用許可ですけど。

サンディングして表面を整える。
削りすぎ注意ですが逆に足りないと塗装時にクロスカーボンの交差する目でピンホールがでまくるので丁寧に。

ウレタンでツヤツヤに塗装して完成。
サンディングを加減したので僅かにカーボン目のポコポコ感があって良き。地味なこだわりポイント。
継ぎ目の荒隠しにデカールでも入れておけば完璧や。
クロスカーボンパイプの装飾とよく馴染んでいてニンマリ。

暇な人は挑戦してみてね。

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