クロスカーボンフェルール

今回はカーボンブレードホースを使ったフェルールのクロスカーボンドレスアップをご紹介!
ダイワなどの高級機種でよく見る艶々のクロスカーボン柄フェルールに憧れて作ってみました。
方法自体は特に難しいことも無いのですが、被せるカーボンホースやコーティングの厚み分の寸法調整、摺り合わせ等がややこしいので、記録も兼ねてご紹介します。

カーボンブレードホース兄貴だいすき、ほんとに憧れてる。
外径7mmで製作予定なのでホースは「SSC-2402、2.0-11mm」
2.0mmから11mmまで広がるのでこの番手があれば大概のブランクスに使えます。
しかし使用可能範囲ギリギリだと柄が伸びたりして美しくないので出来るだけ使用可能範囲の中間くらいになる様にサイズを選ぶときれいに仕上がります。
ちなみに今回は並継ぎのバットジョイント仕様のロッドの製作過程です。

まずはクロスカーボン柄にしたい範囲をマスキングしてガリガリ削っていきます。

終了、バットジョイントなのでこの時点でロッドのテーパーと逆になるようにテーパーをつけて削っています。
カーボンホースを被せたあとは0.3mmほど太くなるので現在先端で6.7mmです。(ノギス当ててる写真撮り忘れ)

そしてまたテーピングをして

カーボンブレードホースを被せて

エポキシを塗りたくって

適当なラインで巻き上げて余分なエポキシを締め出していきます。このとき出来ればハンドラッパーや高速リサイクラーなどで常に一定のテンションを掛けながら巻いてください。(無ければリールのドラグとか利用しても良いかも)
でないと表面が歪んでしまい、またそれを均すために余計に研磨が必要になり挙句の果ては寸法が狂うと言う悪循環に陥ります。
神懸り的な指先の感覚で均等に巻いてやるぜ!と言う方は手でどうぞ。
使うラインは何でも良いですが太過ぎるとラインの凹凸が大きく仕上がりに影響するので、細ければ細いほどいいです。
ただ細過ぎると当然ながらたくさん糸を消費しますし何より面倒。今回は0.6号を使いました。

硬化後、ラインを解いていきます。
ピロピロと小気味良い音と共にカーボン柄が顔を出す様は今回の作業における絶頂ポイントでもあります。

カーボンホースの下のマスキング部分にカッターを一周入れ、余分なカーボンをペリペリ剥がす第二絶頂ポイント。Foo↑気持ちいい~

ラインを解いただけの状態で先端7.08mm

ラインの凹凸を消すように研磨して6.99mm

最後にエポキシをウエスでふき取るようにして薄ーくコーティングして完成!ジャスト7.0mm
最後のコーティングはもう少し厚くしたほうがピカピカに仕上がってカッコいいかも知れませんが、コーティングの厚さ分また考えなきゃいけないと思うと正直くそ面倒臭い。摺り合わせでコーティングを研磨し過ぎて下地が出たらまた一からコーティングと研磨のやし直しとか考えただけで眩暈が・・・。道理で高級機種にしか付いてないはずだよこのフェルール。

内径7mmのバットパイプとピッタリ合わさりました。完璧だ。
↓ちなみにロッドの中間に使ってこんな感じのコスメも可能です。
次はどんな感じにしようかアイディア模索中。
そしていい加減そろそろ釣果の記事も書きたい・・・。
この記事へのコメント
ひゃ~!さりげなく高度な事やってて驚きです!
因みに、シュリンクテープとライン巻きとの使い分けは、
エポを追い出す際の圧力の差で使い分けるという事ですか?
ロービング=シュリンクテープ
ブレイドホース=ライン
で使い分けという事?
因みに、シュリンクテープとライン巻きとの使い分けは、
エポを追い出す際の圧力の差で使い分けるという事ですか?
ロービング=シュリンクテープ
ブレイドホース=ライン
で使い分けという事?
tobbiny&co.さん
シュリンクテープはアンサンド風の凹凸を付ける目的で使いますので、今回のように研磨とトップコートが必要な作業はラインで十分と言うことです。(シュリンクテープは高価なので...)
圧力の差ですが、ラインでもある程度テンションを掛けて巻くと伸縮する分かなりの圧力が加わり、ブランクの内径が僅かに変化するほどです。ですので強度的にはそれほど違わないと考えています。
あとシュリンクテープのほうが「それっぽい作業してるな」感が味わえますw
シュリンクテープはアンサンド風の凹凸を付ける目的で使いますので、今回のように研磨とトップコートが必要な作業はラインで十分と言うことです。(シュリンクテープは高価なので...)
圧力の差ですが、ラインでもある程度テンションを掛けて巻くと伸縮する分かなりの圧力が加わり、ブランクの内径が僅かに変化するほどです。ですので強度的にはそれほど違わないと考えています。
あとシュリンクテープのほうが「それっぽい作業してるな」感が味わえますw