クロスカーボンリールシート

弐號

2017年01月25日 01:01

差し当たり他のブログなどで先達がいないと思しき内容から更新していこうと思います。
ロッドビルドカテゴリの記念すべき第一回はクロスカーボンフード。
特にもったいぶるつもりもないのでまずは完成品から。

↓こちらは試作品一号、上の画像に比べクロスカーボン柄がうまく出ていない。

(偉そうに公開したが先人が居たら恥ずかしいのでコメント欄からそっと教えて欲しい・・・)

アジングのロッドビルド界隈ではもはや定番チューニングに成りつつあるリールシートのカーボンフード化。
そのクロスカーボン版の作り方を自身の備忘も兼ね紹介していきます。


まずはDPSフードナットの金属部分ルーターで切断し剥き剥きする。
勢い余って下までキズ入ってもどうせカーボンで覆うしヘーキヘーキ。
フードの下方から切断し幅を8mm前後まで詰める。このときフードの角をふっくらと成形しておくと仕上がりが綺麗。
※上下両方から切りましょう。理由は補足記事へ。


使うのはこいつ「カーボンブレードホース(12mm-40mm)」16サイズのフードに丁度いい。
そのブレードホースを針金等でテキトーに固定したフードに被せる。


そしてこれにエポキシを塗りたくってカッチカチに硬化させるわけなのだが。
ハイここからが重要!「ハイシュリンクチューブtype37」なる熱すると縮むチューブを被せる。
37mm幅がジャストフィット。



↑被せて熱するとこんな感じでピッチピチ。
熱するのはヒートガンでもドライヤーでもなんでもいいけど自分はもっぱら石油ファンヒーターの送風口クルクル。
ジュワジュワと余分な樹脂を締め出しながら密着して行く様が気持ちいい〜!
軽量化&強度アップが期待できます。

そんでもってココからが超面倒。
なにせ硬化後は死ぬほど硬いのでカッターとデザインナイフの刃を何枚も駄目にしながらひたすら余分な部分を除去していきます。
ちなみに完全硬化したカーボン繊維は肌に刺さると痛いので注意。



納得のいくまで形を整えて最終的に2000番程度のペーパーで研磨し脱脂後ウレタン塗装でツヤッツヤに仕上げて完成!

サイズを3種類製作しそれぞれ1シーズン実釣テストしみたけど強度的にはどれも十分。
見た目的には中間が一番好き。(この記事で紹介したのは中間サイズの作り方)
最初にフードを8mm幅にカットしましたがコーティングまで含めた最終的な仕上がりは8.5mm幅になります。


ちなみに重量は通常のフードで個体差はあるけど約3.6g。
カーボンフードは塗装の具合で個体差はあれど大体1g以内で仕上がる感じ。
皆さんお試しあれ。


次回はチタンティップ接合部の小ワザを紹介予定。
「秋田_アジング」等の検索ワードでたどり着いた地元アングラーには申し訳ないが当分釣果情報はない模様。
寒いからね、しょうがないね。

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